江戸時代からあった広告チラシ

社長のお知り合いの方から非常に興味深い 「引札」 という広告媒体のご紹介を頂きました。

「引札(ひきふだ)」 とは、江戸時代から明治・大正・昭和初期にかけて、
商店などが、開店や大売り出し、宣伝パンフレット(カタログ) 用に配った広告のことで
現在のチラシ(広告)やビラにあたります。

語源は定かではないのですが、
「お客を引く」、「引き付ける」、「配る」(配る、を引くと言った)ことから、そう呼んだという説があります。
ちなみに、チラシの語源は、「不特定多数の人々にまき散らす」から来ているのだとか・・・。

配布の方法は、得意先限定・町内各戸・通行人に配る、など さまざまで、
安政3年、松坂屋が5,500枚出したという記録もあるそうで、この数字は驚異的ですね。
店頭に取り付ける一枚の看板やのれんとは手間ヒマが違いますもんねっ!

この引札が登場したのは17世紀後半といわれています。
初期の頃は墨一色の木版が、やがて時を経て明治に入ると色鮮やかなものへと移り変わり、
現在のポスタ−やカラ−印刷物の原点ともなっています。

描かれる図柄は、下記にご紹介したように、大黒様、恵比寿様、富士、鯛、鶴亀といった
縁起のよいものが多く使われ、いつの時代も 「縁起を担ぐ」 という姿勢は同じなんですね。
その他にも 「藻を刈る」→「儲かる」、「五鯉躍」→「御利益」 といった語呂合わせの引札もあり
洒落っ気があって目を引くものばかりで、まさに広告の使命を果たしている感がします(笑)

           1-江戸末期(道具屋) 木版墨摺  1-江戸時代木版.jpg           2-おめでたい(乾物商)    2-めで鯛.jpg           3-「藻を刈る」→「儲かる」 ※余白の部分に広告内容を入れる  3-語呂合わせ.jpg

 さかのぼること、江戸時代から広告として活用されていた引札は
次第に新聞広告の発展とともに衰退していき、今では美術品としての価値も大きいそうです。

時代は変われど、品を変え 「広告」 はずっと生き続けています。

DMを作る際に頭を悩ませる 「デザイン」 と 「キャッチコピー」
かつての商魂をご参考になさってください。

今回は、昔の広告から学ぶ貴重な経験となり、また機会があればご紹介できればと思います。
                                
                                     スタッフ:N

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